お初天神
毎年初詣客が落ち着く1月の24.25日あたりに行われる。
8時発の電車に乗るために急いで子ども達を送り出し7時過ぎには家を出た。
やっと明るくなってきた空を見上げ、突き刺すような向かい風を受けながら自転車で駅へ
吐く息が白い。キンと冷たい空気に背筋が伸びる。
駅の構内に入って待ち合わせていた友人の顔を見てホッとした。
わあ!もう結構並んでるね〜
言いながら、列の最後尾に。
間もなく10時、チリンチリンという鈴の音と共に鮮やかな袈裟を纏ったお坊さまの列が現れる。その列が天満宮に祈祷したあとに振舞われる筆を目当てに並ぶのだ。
今年は子どもの大学受験。
苦しいのを乗り越えた人だけに得られるものがあることを、そしてそれを得た時の喜びと、
目標に向けて頑張ることに微塵の無駄もないことを、身をもって感じて欲しい。
最後まで諦めない気力
努力できる力
この力強いエネルギーは、きっとこの先、人生の財産となるはず。
そしてひと周りもふた周りも大人になるんだろう
これまでの努力が実りますよう...
親としてできることは、こうして祈願に来ることくらいだけど。
筆をもらったあと、本殿 の御護摩祈祷に。
大きなお不動さまのいる大本殿の最前列に陣取ると、どんどんお参りの人たちが入ってきてあっという間に満員御礼!
毎年家族で初詣に来ている友人は詳しい。
普段使ってるお財布とかカバンとかを焼いてもらうといいよ〜!
えー?焼くの??
うん!サッと炎にかざして返してくれるよ(^-^)
けがれたものを払い落としてくれるんだって〜
へぇ!すごくご利益ありそう♡
ドーンドーンと太鼓の音が鳴り響き、お説法が始まる。そして読経、護摩木を焚き上げる炎があがる。厳粛な気持ちになって、心の中で心願を唱える。
子どもの合格祈願、両親の健康、家族が充実した毎日を送れますよう...
お不動さまの前で炎が燃えさかる頃、お坊さま達が出てきて、皆のカバンや持ち物を次々に手にとっていく。私も列に並んでお財布の入ったカバンを預けた。
なんだか不思議な儀式だ
気持ちまで清められた気分〜
本殿に向かって左手の階段を登るとお稲荷さんがあるので、ちょっとつきあってもらってここでもお参り^_^
お腹空いたね〜〜!
そろそろ行く?
行く行く♡
毎年の私たちのお楽しみ(๑˃̵ᴗ˂̵)♡
お寺を出て参道の坂を登る途中
煙がもくもく立ち昇る2階?3階?建ての古〜いお店。
店頭では職人のオヤジさんがピチピチと跳ねるうなぎを次々にさばいている。手際の良さと透明感のあるうなぎの身に釘付けになる
参道にいくつもあるうなぎ屋さんの中でも、ここ、川豊はいつも人がいっぱい。
番号札をもらっておしゃべりしながら待ってたら、いつの間にか順番が過ぎててちょっと慌てる 笑
相席で詰め込まれながらも、足元の電気ストーブと暖かな店内に、気持ちのいいため息が漏れた。ここのうな重は骨まで全く感じさせないくらい柔らかく蒸されている。
口の中でとろけるうなぎを堪能していると、今年も元気にこうしてお参りできたことに、そして友人に、感謝の気持ちが湧き上がってくる。
家へのお土産は黒べらまんじゅうと後藤のお団子^_^
あ〜あ、また甘いものばかり(^-^;
参道をぶらぶらと歩きながら、来年もまたお礼参りに来なくちゃ、今度は写経もしてみたいよねと。