ミズバショウ
尾瀬へ
水芭蕉に会いに。
5月半ばの週末
朝5時出発
うー、眠い...
でも、渋滞や日帰りということを考えると文句も言えない 笑
実は1年越し
昨年もこの時期、
山あいの湿原に咲く姿を、1度は見てみたくて訪れたのだけど...
すっかり遅くて、
葉だけが一面に生い茂ってた>_<
そのあとに始めたこのブログ。
その時の諦めきれない想い余ってつけたブログ名 笑
水芭蕉は、真ん中の芯になっている部分に小さな小さな花をたくさんつける。
真っ白の花びらのような苞がそこをくるむように開いて、雪解けの山の春を知らせてくれる。
今年こそは咲いているといいな
いいな いいな
この時期はマイカー規制があるらしく、尾瀬戸倉で車を止めて乗合バスで30分ほど山道をのぼった鳩待峠へ。
そこから歩いて登山道へ入る
ジーンズにスニーカー、リュックに
お水とおにぎりを入れて
標高約200メートルを1時間かけて下っていく
木々の間から漏れ入ってくる日差しは思ったよりも強い
デコボコの岩道、
結構急な下り坂。
山登りなんて全く初心者の私には、
最初、周りを見回す余裕はなく、足を取られないように下ばかり見ながら進むのが精一杯。
「こんにちはー 」
すれ違う人が声をかけてくる
人が通るたびに顔を上げて「こんにちは」と返す
山でのマナーみたいなものなのかな..
途中から木道になって足元に余裕が出てくると、自分から笑ってこんにちはが言えるようになった。
上を見上げると、鮮やかな新緑と澄んだ青空のコントラスト
鶯の鳴き声も歌うように響いてる
よく見ると
山の植物があちこちにひっそりと顔を出す。
30分ほど歩いたかしら...
山の斜面からチョロチョロと雪解け水が湧き出している道を通り過ぎようとした時
おぉ♡
見つけた!!
真っ白のミズバショウ
木道の脇に一株だけ、遠慮がちに、青々とした葉の中から顔を覗かせている。
近づいて見れば見るほど、楚々としてでも凛として...
なんてきれい〜♡
思わず、後ろから歩いてきた年配のご夫婦にも声をかけて一緒になって魅入った。
よかった〜〜>_<
君に会いたかったんだよ
今年は間に合ったね!
更に渓流を渡り、ずいぶんと斜面が緩やかになった道を進む
すると、所々に小さな湿原が。
そして、たくさんのミズバショウ〜♡
山の鼻ビジターセンターに到着。
山小屋やトイレ、食事ができる場所と、宿泊ができるように国民宿舎も備わっている。
少し休憩して
さあ、尾瀬ヶ原へ
前方には左右対称の雄々しい形をした燧ヶ岳(ひうちがたけ)、
後ろを振り向くと、なだらかな曲線が広く広く裾野まで広がる至仏山(しぶつさん)。
日本百名山に指定された雄大な山々に挟まれ広い広い平野が広がる
どこまでも続く木道
所々に現れる水たまりのような大小様々な沼
水芭蕉の他にも可愛らしい植物が点々と姿を見せる
大きな沼のところまで来ると木のベンチがあって、リュックをかついだ人達が思い思いに休憩をとっている。
空いているベンチを見つけて私達もリュックの中のおにぎりを一つ。
おいし〜〜♡♡♡
コンビニのおにぎりって、こんなに美味しかったっけ?
知らないうちに疲れてたのか、
一口食べるごとに元気が出てきた。
小さなボンベで沸かしたお湯でコーヒーを淹れてチョコパイも食べたら、また、どこまでも歩いて行けるような気がしてきた〜
顔を上げて周りを見渡すと...
!!
カッコー カッコー♪...
いつの間にか鶯の鳴き声は消えていて、かわりに平野の先の木立から風に乗って聞こえてくる
気をつけないと聴き逃してしまいそうなくらいの柔らかな声だけど、確かに鳴いてる!
4〜5回鳴いたらピタリと止んで、またしばらくしたら違う方向から聞こえてくる
ゆったりしたテンポ、素朴な声
カッコウの鳴き声なんて小さい頃にレコードとかテレビで聞いたことがあるくらいだから、本物の声が聴けるなんて、ちょっと感動♡
日帰りなので、道が二手に分かれる分岐のところで折り返して戻ることにしたのだけど、ホントは燧ヶ岳の麓の方まで、もっと歩いてみたかったな
でも、
念願だった水芭蕉だけじゃなく、こんなにも豊かな自然に出会えた。
なんだか、日々の生活の雑多なことがどうでもいいことのように感じた1日だった。